圓福 第141号
圓福 第141号
謹啓 毎年、異常気象が世界中の各地で起こり、日本でも台風の進路まで例年と全く違う、予測のできない自然災害が私たちの生活に大きな不安を与えています。皆様におかれましては、如何お過ごしでしょうか。お伺い申し上げます。
さて、今回も、法然上人のお言葉から、私たちの日常生活のあり方を学びたいと思います。
かけて候(そうら)わん御(おん)所(しよ)作(さ)を、次の日申し入れられ候(そうら)わん事、さも候(そうらい)なん。それも明日申し入れ候(そうら)わんずればとて、御(おん)ゆだん候(そうら)わんは、悪しく候(そうろう)。
「今日出来なかった事を、次の日には致しますと言う事もあるでしょう。けれども、明日やれば良いだろうと初めから気を許して油断する事は、悪い事です」
今年もあと四ヶ月で終わります。毎日毎日厳しい暑さで、身体にもこたえるので、なかなか、境内の掃き掃除や草抜きが思うように進まず、気づけば雑草が、いっぱいになりました。明日こそは、明日こそはといつの間にか先延ばしにして、結局、雑草が種をまき散らす前に抜くことが出来ませんでした。あまりにもみっともない状態で、どうしようもなく、仕方なく、伸びきった草に力を使って必死に抜きました。猛暑の中、疲れ果て、こんなことなら、小さな芽が出たところで抜けば、指先で力も使わずこんなに疲れなかったのにと、後悔の繰り返しです。
小学生の時、一日を円グラフで睡眠時間、起床時間、学校での時間から割り振って、時間通りに一日を過ごすようにしていました。すると、時間に余裕が出来て、予習や復習も出来て、中学になっても勉強が楽しく、進みました。二十歳を過ぎても予定を決めるのが楽しく、どこかへ出かける時も必ず、分単位で予定を決めて行動していました。時間通りに事が進むと、充実した一日を終えることが出来て、とても満足していました。しかし、最近は、この暑さで、クーラーの効いた部屋で過ごさないと耐えられず、気づけば、ネットで情報を集めてお説教のネタなどないかと、だらだらと時間を浪費してしまうことが、増えてきました。
ある方が、テレビとソファを捨てて人生が変わったと、ある記事で読みました。仕事から帰ってくると、とりあえずテレビをつけて、疲れた身体をソファに倒して、気づけば朝になっていた。そんな日常を変えることが出来て良かったと、その方は、そのうち朝は三時に起きるようになり、自分の大切な時間を取り戻されました。いよいよ秋を迎えます。人生なんてあっという間に過ぎてしまいます。後悔の無い人生を歩むために自分の人生をもう一度しっかりと振り返り、何をすべきか、何を残すべきか、何を伝えるべきか一緒に考えて参りましょう。
下記の通り、秋のお彼岸法要を勤めます。ご家族、お友達、お誘い合わせの上是非、お参り下さいますようご案内申し上げます。
九月十九日(土)
| 午前十一時半 |
昼食接待 |
|---|---|
| 午後十二時半 |
住職、他説教 |
| 午後一時半 | 彼岸施餓鬼法要 |